最近、様々な作品でLGBTQ当事者について取り上げられるようになりました。
その中で僕が好きな「エゴイスト」という作品について紹介したいと思います。
簡潔に説明すると、ゲイの方がどのように社会に溶け込み、人を愛するのか。そして、家族など恋愛以外の愛について描かれた映画です。
あらすじや個人的な見どころを紹介しますので、是非最後までお読みください!
エゴイストのあらすじ

エゴイストのあらすじはこちら(映画後半のネタバレはありません)
14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の置けない友人たちと気ままな時間を過ごしている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである⺟を⽀えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。
映画『エゴイスト』オフィシャルサイトより引用。https://egoist-movie.com/index_sp.php(2025年7月21日参照)
ちなみにですが、浩輔役を鈴木亮平さんが、龍太役を宮沢氷魚さんが演じられています。
また、エゴイストはNetflix、U-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオなど、様々な動画配信サービスで観ることができます。
エゴイストのみどころ

みどころ①:当事者に寄り添ってくれている
正直に言うと、僕は映像作品に登場するゲイと言えば常にホゲている(いわゆるオネエのような仕草・振舞い)という、僕の性格からかけ離れている印象がありました。ですが、エゴイストではゲイならではの世間との葛藤も描いてくださっています。
というのも、今回の作品を作るにあたって監督は、よりリアルなゲイの方を描くことに力を入れてくださっていました。
出演された方が登壇されたプレミア上映会によると、ゲイの方のようなふるまいかどうか、発言が差別的になっていないかを審査する人がいて、その方と一緒に相談しながら撮影を行ったそうです。
セクシュアリティを隠している人から「彼女がいるかどうか」「好きな人のタイプはどんな人なのか」など聞かれた際の答え方などが共感でき、当事者にとても寄り添ってくださっている作品だと感じました。
みどころ②:リアリティがあり、作り物感がない
また、シネマトゥデイ公式Youtubeチャンネルで投稿されているプレミア上映会の動画の中で、リアルな場を表現するのに力を入れていたことを話されていました。
- 周りが静かだと思っていたらカメラで撮られていた…
- 歩道橋で龍太が浩輔(鈴木亮平さんが演じられた役)を呼ぶシーンを何回か撮影した後、「亮平さん」と呼び、よりリアルな反応を求めた
- お金を受け取るシーンでは、お金を受け取りたいと思うまで受け取らない
また、エゴイストは基本的にカット割りがなく、一つのシーンを一台のカメラだけで物語が進んでいました。
エゴイストという映画を見ているというよりも、浩輔と龍太の人生を覗いているような感覚になりました。
みどころ③:人を愛することを考える機会になった
エゴなのか愛なのか…恋愛に限らず、人を愛するとはどういうことなのかを考えさせられる作品だなと感じました。
そもそもエゴイストはどういう意味なのでしょうか。weblio辞書では、下のように説明されています。
「egoist」とは、自己中心的な人、利己主義者を指す英語の単語である。自身の利益や欲求を最優先に考え、他人の感情や利益を二の次にする人物を表す。一般的には、他人を顧みず自分だけの利益を追求する行動や態度を持つ人を指す。
weblio辞書より引用。 https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88#google_vignette(2025年7月21日参照)
ネタばれになってしまうので詳しくは言えませんが、
作品の全体を通して、人が愛し合っているというのは変わりません。
ですが、前半と後半で浩輔の行動が大きく変わっています。
その愛し方がエゴなのか、それとも自分の利益を考えない愛なのか…結果は人によって意見が分かれています。
エゴなのかそうでないのか、是非お確かめください。
是非『エゴイスト』をご覧ください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
エゴイストについて興味を持っていただけたでしょうか?
当事者の方にとっては共感できる部分が多く、非当事者の方にとっては当事者のリアルを知れる作品だと思います。
様々な動画配信サービスで観ることができますので、当事者の方も、そうでない方もぜひご覧ください!