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そちらも、ぜひ見てみてくださいね!
今回は、LGBT関連のオススメ書籍について、紹介します。
僕達b-LIGHTでは、毎年PRIDE月間に合わせたテーマの記事を、執筆しています。
例えば、結婚やカミングアウトといった事柄を、当事者目線の思い出で綴っています。
そんな、PRIDE月間では、僕を含めたb-LIGHTメンバー全員が記事を執筆しています。
記事を読んでくれた皆様は、僕達ライター全員が、どういった価値観を持っているのかを、知る事が出来ます。
価値観は、ライター各々によって異なります。
だからこそ、自分が今まで抱いてきた価値観とは違うものを感じられる新鮮さも、このPRIDE月間では味わえます。
さて、今年のPRIDE月間では、LGBT関連の書籍をテーマに記事を執筆しました。
LGBT関連の書籍とはどういったものかを知りたい人にとって、入門編のような記事となっております。
併せて読みたい!
PRIDE月間については、こちらの記事でも詳しく説明しています!
今回紹介する書籍
今回、紹介するのは「見えない性的指向 アセクシュアルのすべて 誰にも性的魅力を感じない私たちについて」という書籍です。(以下、「アセクシュアルのすべて」と表記します。)
タイトルにもある通り、この書籍はアセクシュアルというセクシュアリティを扱っています。
次の項目からは、なぜ僕がこの書籍を手にとったのか、また、その魅力について、解説します。
「アセクシュアルのすべて」を手に取った理由

【理由①】アセクシュアルというセクシュアリティに興味があったから
理由1つ目はアセクシュアルへの興味があったからです。
僕自身は、シスジェンダーのバイセクシュアルを自認しており、他者へ性的に惹かれる事があります。
他者へ性的に惹かれるからこそ、その逆(他者へ性的に惹かれない事)に対しても、自然と興味が湧いてきました。
そして、アセクシュアルについてもっと知れる本が無いかを探した結果、今回紹介した書籍を見つけるに至りました。
【理由②】海外における、アセクシュアルの考え方を知りたかったから
理由2つ目は海外における、アセクシュアルの考え方を知りたかったからです。
この書籍を手に取る前、僕はLGBTに関する情報について、日本におけるものしか見れていませんでした。
だから、海外におけるLGBTに関する情報も、知りたいようになってきました。
そういった中で、アセクシュアルへの興味・感心も出始めたので、アセクシュアル関連でも、海外の方が書いた物を見てみようと決めました。
「アセクシュアルのすべて」で知れる事
【①】アセクシュアルと行為との関係性について
アセクシュアルについて調べる上で、よく耳にするのが、セックスや自慰といった「行為」との結びつきです。
この書籍では、セックスや自慰といった行為に対しての、当事者の声を知る事が出来ます。
併せて、筆者目線での当事者と行為との関係性についての解説もあります。
ちなみに、僕が一番新鮮さを感じた知識は「性的興奮」と「性欲」と「性的に惹かれる」はそれぞれ別物であるという事です。
当事者は性的に惹かれないから自慰をしないというわけではありません。
生殖器への刺激(つまり自慰)を楽しみたいという当事者の方もいるのです。
【②】アセクシュアルにまつわる誤解について
アセクシュアルについては、多くの誤解があります。
この書籍では、そんなアセクシュアルにまつわる誤解が、正しくないというのを知る事が出来ます。
ちなみにですが、ここまで記事を読んでくれた皆様は、アセクシュアルにはどんな誤解があると思いますか?
例えば、以下のようなものがあります。
- アセクシュアルは病気
- 当事者の方は、セックスをする人が大嫌い
これらの誤解は、全て正しくありません。
その理由については、書籍の中で詳しく書いてあります。
気になる方は、ぜひ一度目を通して見てくださいね。
次の項目では、僕がこの書籍を読んでみて、感じた事について解説します。
僕が感じた事
僕は、この書籍を通して、以下の2つの事を感じました。
- 自分達が生きている世の中には「行為至上主義」が、根付いているから、アセクシュアル当事者に誤解や偏見が向けられるのではないか
- 価値観の見直しが、誤解や偏見を生まないきっかけを作れるのではないか
僕は、世の中全体に「行為至上主義」が根付いていると感じました。
人は付きあったら、セックスやキス・ハグを必ずする、それから自慰行為はするものなど...。
そういった「行為至上主義」があるから、アセクシュアル当事者に、様々な偏見が向けられるのではないでしょうか。
ですが、これは何もアセクシュアルに限った話ではないかもしれません。
アセクシュアルを自認していなくても、話合いといった言語コミュニケーションを、セックスなどといった行為よりも、重視する人もいるはずです。
また、世の中に生きている人全員が自慰行為をしているとは、言い切れません。
「~だから、~するべきだ」という考えは、誤解や偏見を生む可能性を、十分に孕んでいます。
こうした価値観の見直しは、誤解や偏見を生まないために必要だと、僕はこの書籍を読んで、改めて感じました。
記事内容のまとめ
最後に今回の内容について、まとめます。
今回のまとめ
- 今回紹介した書籍は「見えない性的指向 アセクシュアルのすべて 誰にも性的魅力を感じない私たちについて」
- アセクシュアルという、セクシュアリティについて知る事が出来る。
皆様、この書籍について一度読みたくなってきたのではないでしょうか。
この書籍を読んでみて、いいなと思ったら、周りの人にもぜひ共有をしてみてくださいね。
さて、僕の記事はここまでですが、PRIDE月間では、僕以外のライターも記事を執筆しています。
他のライターがどんな価値観を持っているのかを知れる絶好の機会となっています。
もしよかったら、ぜひ一度読んでいただければ幸いです。