記事を読む前に
青く表示されているワードをクリックすると、その解説ページへと飛びます。
そちらもぜひご覧ください。
突然ですが、皆様は他者と接する上でどんな事に気を付けていますか。
例えば言葉遣いや態度など、人によって気を付けている事は違うのではないでしょうか。
今回取り上げるマイクロアグレッションはそんな他者とのコミュニケーションに密接に関わってくる事柄です。
他者を無自覚で傷つけないようにするためにどうすればいいのかを一緒に学んでいきましょう。
マイクロアグレッションとは?

マイクロアグレッションとは無意識に発せられた、人を傷つけてしまう言動の事を指します。
マイクロアグレッションに該当する発言の例は、以下の通りです。
- (LGBTQ+当事者の方に対して)「LGBTQ+の人って気持ち悪いよね」
- 「LGBTQ+って、嘘つきだよね。そんな人、知らないもん」
※上記2つのケースにおいて、当事者の方は当該発言をした人にカミングアウトをしてはいない。 - (外国の方に対して)「日本語なんて全然話せないよね」...etc
というように、本人のセクシュアリティや出身地などに関しての何気ない発言などがマイクロアグレッションに該当します。
発言者である本人に他者を傷つけたという自覚が無くとも、言われた人が「傷ついた」と感じれば、その発言は人を傷つけるものであると言えます。
こうした事からマイクロアグレッションは「自覚なき差別」と言われる事も少なくありません。
そんなマイクロアグレッションはどうして起こってしまうのでしょうか。
次の項目からは、その原因について解説していきます。
マイクロアグレッションが起きる原因とは?

マイクロアグレッションの大きな原因の1つと言われるのが「無意識な偏見」、アンコンシャス・バイアスというものです。
そんなアンコンシャス・バイアスはこれまで自分自身が生きてきた中で見たり聞いたりした事が元となって形成されていきます。
- この社会では男性と女性が結婚する事が前提だと周囲から聞かされた→異性婚が当たり前だと思う
- 性別は男性と女性しかない→自分達が生きている社会には男性と女性しかいないんだなと思う
- 男性が外で仕事をして、女性は家で家事をするものだと教えられた→男性は外で仕事をして、女性は家で家事をする事が当たり前と思う
これはほんの一例ですが、こうした思い込みが日常のほんのふとした会話の中で出てきてしまう事もあるのではないでしょうか。
次の項目では、マイクロアグレッションの問題点について解説します。
マイクロアグレッションの問題点とは?
マイクロアグレッションの問題点、それは人の命を奪う可能性がある事です。
言った人に自覚が無くとも、マイクロアグレッションに該当するような発言はセクシュアリティや国籍などといった当人のかえがたいパーソナルな部分を侮辱しています。
そうした発言が積み重なれば、人はどうなってしまうと思いますか。
マイクロアグレッションは決して些細な事ではありません。
ほんの些細な言葉で大きく傷つく人だって、この社会には存在しているんです。
みんながみんな、精神的にタフではありません。
そんなマイクロアグレッションはどのようにして防いでいけばいいのでしょうか。
マイクロアグレッションを防ぐためには?
【対策①】自分自身を変える事に視点を向ける
対策1つ目は、自分自身を変化させる事に視点を向けてみる事です。
行動・言動を注意したとしても、それを変えるかどうかは注意を受けた当人の気持ち次第になってしまいます。
「注意したのに、どうしてあの人は言葉を変えてくれないんだろう?」
そう悩んでしまうのなら、まずは自分自身をどう変えるのかに視点を置き換えてみるといいのかもしれません。
視点を自分自身の変化させるという事に置き換えたからこそ出来る対策もあるのではないでしょうか。
次に挙げる対策も、他者を変える事ではなく自分を変える事に視点を置いています。
【対策②】「自分がその発言を言われたら?」を考えてみる
対策2つ目は、「自分がその発言を言われたら?」を考えてみる事です。
自分自身の日々の言動を振り返るアクションとも言えます。
自分が今、言おうとしている言葉が自身に対して言われたらどんな気持ちになるのか。
自分自身が言われて嫌な気持ちになるのなら、その言葉は間違いなく相手を傷つける事になるので、発言は控えた方がいいと思います。
普段から自分自身の言動を振り返る事もマイクロアグレッション減少につながるのではないでしょうか。
【対策③】自分から発信をする
対策3つ目は、自分から発信をする事です。
例えば、友達同士の会話で「こういうワードを言わないように気を付けようね」というような話題を自分から投げかけてみたりする。
ブログ等を立ち上げてマイクロアグレッションについて発信するというような事ではありません。
友達同士の会話というような身近な場面にもマイクロアグレッションを防ぐようなヒントはあるはずです。
ここまで、マイクロアグレッションを防ぐための対策を3つ挙げました。
次の項目からは、私自身が今回の記事を執筆したきっかけについてお話ししようと思います。
私が今回の記事を執筆しようと思ったきっかけ

きっかけは、とあるLGBTQ+コミュニティに足を運んだ事でした。
私が参加したコミュニティの中にはLGBTQ+の事だけではなく、マイクロアグレッションについても関心を持っている方がいました。
その方とのコミュニケーションを通じ、「周囲の言動についてこういうような見方もあるんだな」という学びを私は得る事が出来ました。
と同時に「マイクロアグレッションの事を記事にしてみよう」と思い立ち、執筆に至りました。
この記事がきっかけでマイクロアグレッションの事が今よりももっと広まってほしいなと思っています。
併せて読みたい
私ホノカがどうしてb-LIGHTで記事執筆のお手伝いをするようになったのか。
その経緯についてまとめて記事があります。
今回挙げた対策にも、繋がる部分があるかもしれないと思ったので、ここに掲載します。
もし興味・感心があれば、ぜひ一度見ていただけると幸いです。
まとめ
マイクロアグレッションとは
- 無意識に発せられた、人を傷つけてしまう言動の事。
- 「LGBTの人って気持ち悪いよね」など、セクシュアリティや出身地など、パーソネルな事柄に関する。
- 無意識な偏見(アンコンシャス・バイアス)が大きな原因の1つ。自分自身が今まで見たり聞いたりした事が元となって形成されていく。
- マイクロアグレッションは人の命を奪う事がある。
- 自分を変える事に視点を置いてみたり、自分の言動を振り返る、自己発信する事がマイクロアグレッションを防止する手立てになりうる。
言動に対して色々な見方を持つこともマイクロアグレッション防止に繋がると私は思いますが、今すぐに色々な見方を持つ事は難しいです。
私自身もまだ周囲の言動に対して、どんな見方をすべきかは試行錯誤しながら考えている最中です。
もしマイクロアグレッションに関して関心があれば、時間をかけてその向き合い方を考えていきましょう。
時間をかけて考えただけ、何か新しい視点が見つかるかもしれませんよ。
参考文献一覧
渡辺洋一郎, 後藤剛. ❝マイクロアグレッションとは?定義・原因・種類・職場事例などわかりやすく解説!❞. Corporate Health Responsibility. https://chr.co.jp/blog/microaggression/.(2026年3月9日 最終閲覧)