大きく分けて4つありますが、1番大切なことは「普段通りに接しましょう」です。
初めて職場で部下にカミングアウトされたら、どのように接したら良いのか迷ってしまいますよね。
しかし1番重要なことは「普段通りに接する」ことです。対応がいきなり変わったら、部下も驚いてしまいます。今まで通りに接してみましょう。
今日、会社の部下から、セクシュアリティについてカミングアウトされました。
少し驚いたのと同時に、これからどうやって接したら良いのかがわからなくなってしまいました。
明日以降も同じ業務をする中で、相手を傷つけないかが不安です。
カミングアウトされた後の、接し方のポイントを教えてください。
わかりました!
大切なポイントを4つご紹介します!
接し方のポイント
- カミングアウトされた相手から信頼されていることを再認識しましょう。
- 業務に関わる話のみにすべきか・プライベートの話を聞いても良いのか、最初のうちに聞いておきましょう。
- 「誰が知っているの?」と、話している人の範囲を聞きましょう。
- その上で、あとは普段通りに接しましょう。
それぞれのポイントについては、以下の部分で解説します!
そちらも合わせて読んでみてくださいね!
わかりました!ありがとうございます!
今回のアドバイザーの考え
カミングアウトされた相手から信頼されていることを再認識しましょう。
LGBTQ当事者の多くは、自分のセクシュアリティを必死に隠しながら生活しています。
そんな必死に隠していることを相手にカミングアウトする時には、言葉では言い表せないほど、かなり緊張します。
「これを言って嫌われたらどうしよう…」「生活が悪い方向に変わってしまったらどうしよう…」などと、様々な不安が頭の中によぎるからです。
それらの緊張や不安を乗り越えてカミングアウトしたということは、あなたのことをかなり信頼しています。是非とも寄り添ってあげてください。
業務に関わる話のみにすべきか・プライベートの話を聞いても良いのか、最初のうちに聞いておきましょう。
職場の部下にカミングアウトされたのであれば、今後も一緒に働いていく仲間です。お互いに気持ちよく仕事をしていくためにも、このカミングアウトが何のためなのか、聞いておきましょう。
パターン①
自分らしく働くために、極力カミングアウトはしたくない。
業務上に必要な「セクシュアリティに関する質問」は答えるが、私生活に関する質問は答えたくない。
パターン②
今までは本当の自分を隠すことに精一杯だったが、今後はオープンに生活したい。
そのため、プライベートな内容の質問にも答える。
パターン①とパターン②のように、部下からのカミングアウトでも立場や考え方が違えば、今後どのように生活したいのかも違います。
そのためにセクシュアリティに関する質問は業務に関わる話のみにすべきか、プライベートの話を聞いても良いのか、確認することをおすすめします!
「せっかくカミングアウトしたのに…やっぱりカミングアウトしなきゃよかった…」と相手に不快感を与えないよう、最初のうちに聞いておきましょう。
「誰が知っているの?」と、話している人の範囲を聞きましょう。
アウティングという言葉をご存知でしょうか?
アウティングとは?
本人の断りなしで、その人のセクシュアリティについて他人に暴露すること。
カミングアウト直後でトラブルになりやすいのが、このアウティングです。
「私にカミングアウトしたってことは、〇〇さんにもカミングアウトしてるかも?今度業務の振り分けについて見直すためにも話してみよう!」というように、本人のためだと思ってやった行為が、かえって相手を傷つけてしまうことがあります。
それを防ぐためにも、職場の仲間からカミングアウトされた場合には「誰が知っているの?」と聞いておくと良いでしょう。
もちろん、意図的なアウティングは絶対にしないようにしてください。
その上で、あとは普段通りに接しましょう。
以上のポイントを踏まえた上で、あとは普段通り接しましょう。
「カミングアウト=特別扱いして欲しい」ということではありません。むしろ、特別扱いされたくない人がほとんどでしょう。
普段通りに接することで、部下も安心して働くことができるはずです!
この4つのポイントを押さえて、お互い良い関係で働いてくださいね!