コラム

【シノの自己紹介】日本での新しいスタートライン、ここから始まります。

はじめまして。「シノ」と申します。2025年からb-LIGHTにライターとして参加することになりました。

私は韓国のソウル出身で国籍も韓国です。2025年6月時点で日本に来て約2年ぐらいになります。地元でも雑誌エディターを始め、オンライン新聞の記者など、記事や文章を書く仕事に携わっておりました。

今は日本で普通にオフィスワークをしていますが、自分が持っているスキルを活用し、もっと日本社会に役立つ活動をしたいと思い、b-LIGHTライターにエントリーしました。

まずは初めての記事として、私が筆者として参加するようになったきっかけなどを綴りたいと思っています。

今までのキャリアと歩んできた人生

まずは上に書いた韓国でのジャーナリスト活動から始めます。私は幼い頃から「社会に変革を」のような大袈裟な夢を持っていて、「ペン」と「言葉」が持っている力を信じていたちょっとオマセな子供でした。

そのまま高校生の時は放送部や新聞部で活躍。大学の専攻も「新聞放送学科」でマスコミやジャーナリズムなどメディア産業に関する学問に励んでいました。

その一環として少し変わった趣味がありました。それは色んな人に出会って、話を聞き、それを記事形式で個人ブログに掲載すること。

地元の駄菓子屋のお爺さんだったり、お巡りさん、家出青少年保護施設の職員など、まるでRPGゲームの主人公がNPCに声を書ける感覚で、多様な方から聞いた話を綴るのがとにかく大好きでした。

そのお陰で私が書くものは主に誰かの声を自分の文章を貸して代弁するような内容が多かったです。その熱意のおかげで、大学生の頃は韓国のゲーム専門ウェブサイトでインターンとして記事コンテンツを作成するなど色んな活動が出来ました。大学を卒業してからはそのまま雑誌エディターとして社会生活をスタート。やがてウェブ経済新聞で記者として働くことになりました。

しかし、自分のエゴが強かったせいでしょうか。メディアの裏側の黒の部分を直面したことにより、自分の中の信念がすごく揺らいでいる事に気が付きました。メディアに所属している限りでは収入も考えなければならずそのために意図的に悪意のある記事を書く必要もありました。それが果たして社会のためになるのか?とずっと悩んでいました。結果、長年の夢だったマスコミから背を向け、PRとマーケティングの仕事を始めることになりました。

それで今は東京に所在している日本企業に就職し、デジタルマーケターとして働いています。

b-LIGHTに出会うまで

それでもやっぱり何かを文章化にすることを諦めなくて一人で個人ブログみたいな連載プラットフォームでエッセイを投稿していました。

マスコミ業界を離れてからは社会や経済よりは人文学や心理学・哲学など人間の内面を探求する分野に興味を持つことになり、独学で勉強しながらその分野の文章を書きたいと思うようになりました。特に興味を持ったのは恋愛と愛着の心理学、承認欲求や人間関係論など、人と人が関わる事の部分に興味を持ちました。

それで韓国語で「私を忘れた、そして忘れる人々」という名前のエッセイシリーズを書き始めました。これは私が今まで私の人生をすでに通り過ぎてもう二度と会うことは無いでしょう、と思っている人々のエピソードを少し文学的に綴ったものであります。ただその人との一話を書く日記みたいなものじゃなくて、「非婚主義」「不安性恋愛障害」「それぞれ違う愛着」「資本主義の名の下で死までも値段で定められる現代社会」などちょっとした人文・社会学な的な部分をメイントピックにしています。

客観的事実を書くべきの記事の形式と大きく異なりますが、それでも私は今の文章のスタイルも大好きです。だから、これをもっと色んな方々に読んでもらいたい、もっと自分の世界観と人文学的な知的探求心の結果をより多くの人々に知って欲しい、そういう志を持っております。

その理由で日本でも連載が出来るような所が無いか探している途中、既にb-LIGHTで筆者として活動している知り合いが出来まして、それを良い機会として、新しくb-LIGHTに参加を決めました。

それで、どんな記事を書きますか?

つい先まで人文学や文学的な投稿をしたと話しましたが、実はb-LIGHTではもっと私が昔から書いていた、少しは客観的なものを書きたいと思っております。もっと情報として使えるような、もっと知識として受け入れるような、そういう記事で皆さんとお会い出来たらうれしいです。

まず、私は初めての外国人筆者メンバーとして、自分の地元のことがメインにはなりますが、それを使った内容を発信していけたらと思っています。例えば韓国と日本のゲイ達の文化の違いとか、韓国のゲイスポット、同性愛に対する価値観の違い、恋愛観の齟齬で発生するエピソードなど、思いつく事を並んだだけでページが終わるぐらい、話したい事がたくさんあります。

あとは人文・心理的な話もしたいです。勝手な偏見ではありますが、セクシュアリティで悩んでいる方々は大体恋愛に興味を多く持っている方でしょう。その難しい心の複雑さを、もっと面白くて簡単に受け入れるような、そういう内容も書けたらもっと色んな人のためになると思います。これは今まで書いたエッセイシリーズと違って、記事に近い、本屋でよく見かけるタイプの文章として語りたいです。

この長い紹介文を読んでくだってるという事は、私が書いた記事を既に深い興味を持っている方々だと思っています。だからこれからの記事もずっと期待に応えられるよう、尽力するつもりです。またオフィシャルな所で自分のペンネームで記事を書けるようになってすごく喜んでいます。この喜びが自分だけの夢で終わらず、ちゃんと皆さんにも有意義な読破になる事を祈ります。

よろしくお願いいたします。

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シノ

韓国籍で、地元で業界専門誌や経済新聞などで記者で活動してました。 23年8月に来日、異世界に落ちた気持ちで新しいスタートをしています(笑)