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突然ですが、皆様は家族・友人など周囲へ自分のセクシュアリティをカミングアウトした事はありますか?
今回取り上げるクローゼットはそんなカミングアウトに関する言葉です。
b-LIGHTでもカミングアウトに関する話題は何度も取り上げていますが、僕は理解を広めるためには何度も話題を取り扱う事が大事だと思っています。
クローゼットという言葉を知りたいという方の一助になれば幸いです。
クローゼットとは?
クローゼットとは自分自身のセクシュアリティを周囲へ公表していない事を指す言葉です。
自分自身の気持ちを心の中の引き出しにしまっているという事からカミングアウトをしていない人をクローゼットと呼ぶ事があります。
ただ中には自分がクローゼットと呼ばれる事に強い抵抗感を感じる人もいます。
「クローゼットはあくまで用語」という事を理解して、人にはあまり使わない事を心掛けましょう。
さて、次の項目からは当事者がカミングアウトしない選択肢を取る理由を解説します。
カミングアウトしない理由
【理由①】話した事が広まるのを防ぎたいから
カミングアウトしない理由、1つ目は「話した事が広まるのを防ぎたいから」です。
セクシュアリティの事を話した相手が、自分以外の第三者に話を広めないかという不安があります。
話が広まったら最後、自分の力で処理する事は不可能です。
そんな面倒な事を被るのは絶対に嫌です。
ちなみにですが、セクシュアリティの事を周囲へ勝手に広げるのは立派な犯罪行為だというのを絶対に忘れないでいただきたいです。
話を勝手に広げるという身勝手な行為が人の命を奪うからです。
だから、セクシュアリティを勝手に話す事は犯罪なんです。
その犯罪行為の事をアウンティングといいます。
アウンティングとは
本人の断りなしで、その人のセクシュアリティについて他人に暴露する事。
【理由②】自分自身を否定されたくないから
カミングアウトしない理由、2つ目は「自分自身を否定されたくないから」です。
家族など、周囲の人間が自分の全てを理解してくれるとは限りません。
むしろ、カミングアウトしたばかりに自分自身が深い傷を負ってしまう場合があります。
だから、カミングアウトしたくない人がいるのです。
最後に
まとめ
- クローゼット:自分自身のセクシュアリティを周囲へ公表していない状態を指す言葉。
- クローゼットはあくまで用語であって、人に対して使うものではない。
- セクシュアリティを他人へ勝手に言う事は犯罪。
クローゼットという言葉はLGBTQ+に関する記事や論文を執筆する際に用いる事が多い言葉であって、人に対して使うものではありません。
中にはクローゼットと揶揄されて、傷ついてしまう人もいます。
クローゼットという言葉は人に対しては絶対に使わないようにしてください。
また今回はクローゼットに関連して、カミングアウトの話もしました。
何度も言いますが、セクシュアリティを他人へ勝手に言うことは犯罪です。
それが原因で失われる命がある事を絶対に忘れないでいただきたいです。
参考文献一覧
PRIDE JAPAN 「LGBTQ用語解説 クローゼット」https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/glossary/ka/1.html(2024年6月22日閲覧)