【LGBTQ＋コラム】SRS＝性別適合手術を受けるには？その方法を解説！

「自分の性別を変えたい」そう思っている方の悩みを解決するのが、性別適合手術（以下、SRSと表記）です。

しかし、そんなSRSを受けるにはどうしたいいのか分からない人も多いと思います。

そこで今回はSRSを受けるための方法を解説します！

【改めて】SRSとは？

SRSとは性別適合手術を英語表記した際の頭文字を取ったものです。

• S→Sex（読み：セックス/意味：性）
• R→Reassignment（読み：リーアサイメント/意味：再割り当て）
• S→Surgery（読み：サージェリー/意味：手術）

このようにSRSは手術によって生まれ持った性別とは違う性別を割り当てるという事になります。

尚、SRSを受けられるのは18歳以上ですが、18歳未満の場合でも親権者の同意があれば、受ける事が出来ます。

そんなSRSですが、どうすれば受けられるのでしょうか。

次の項目ではまず、SRSを受けるために必要な物から解説します。

SRSを受けるために必要な物

必要な物は「診断名（もしくは病名）：性同一性障害」と記載された診断書です。

改名のため、職場への提出のため、子宮卵巣摘出や胸オペをするためなどに必要です。

尚、診断書を取得する上でかかる費用や取得するまでの期間は各病院によって異なる他、必要な診断書の枚数も自分の意向によって変わります。

次の項目では診断書を貰うにはどうすればいいのかを解説します。

精神科医からの問診とカウンセリングを受ける

精神科医は問診を通じて本人の性への認識や身体への違和感などを確認します。

加えて、カウンセリングを通じ、本人のメンタルケアを行ったり、今後どうしていきたいのかといった事を確認します。

カウンセリングが必要な理由

性の不一致が原因によるメンタル面の傷と向き合う事を通じて、本人が望んでいる事を精神科医が探るためです。

「割り当てられた性別と自分が実感している性が違う」

そう思った当時はまだ性の不一致に関しての周囲の理解は少なかったです。

知識の少なさから生まれた周囲による誤解や偏見は人のメンタルを深く傷つけてしまいます。

傷が癒えない状態では、「自分の考えなんて誰も聞いてくれないんだ」というような思考になります。

そういった思考に陥れば、また本人が生きづらさを感じてしまうという事になりかねません。

本人が抱えている、過去のトラウマを解消していくためには心の専門家である精神科医の存在は必要不可欠です。

精神科医は本人が抱えている過去の苦い経験や、そうした経験により抱えてしまった傷と向き合い、寄り添う事でメンタルケアをします。

「あの時は～だったんだね」「～さんが受け取った言葉は～さんを傷つけるだけの言葉だよ」「～さんは悪くないんだよ」といった言葉は本人が抱えている傷を緩和させていくのかもしれません。

こうしたメンタルケアを盛り込んだカウンセリングは本人が望んでいる事が何かを探るために行われます。

さて、ここまで精神科医による問診とカウンセリング内容を説明しましたが、これはあくまで一例です。

病院によっては問診・カウンセリング内容は異なりますし、精神科医などの専門的な知識を有した医師が在籍している病院数にも限りがあります。

自分が行く病院には専門的な知識を有した医師がいるのか、そしてどんな問診とカウンセリングをしてくれるのか、事前の確認が必要です。

終わりに

最後に今回の記事の内容をまとめます！

SRSに関しては「性別不合」と「性別違和」の違いや、性別変更に関する流れなど、とても複雑で分からない事も多いです。

この記事以降も、そうしたトピックスをテーマとして取り扱いたいと思っています。