PRIDE2023 コラム

幸せのレシピ -今がこれから/4th-

2023年7月10日

まえがき

前回の記事を読んでいない方は、是非こちらからお読みください。

自分のことをこの世の誰とも比べてはいけないよ。
それは自分自身を侮辱する行為だからね​​

ビル・ゲイツ

「価値ある人生」と「立派な人生」は似て非であるのです。

前者は「自分の承認」で後者は「他者からの評価」です。

幸せの定義は「自分が幸せであると、思える事」です。

例え、それが他者からの批判を受けようが揺るぎなければ、

「価値ある人生」です。

「自分の為に笑顔になれる」事を選択していくことが大事ですね。

誰だって、幸せを望んでいるのでしょうけど・・・

殆どの日本人は、後者の「立派な人生」を選択しています。

「人の為の笑顔をつくる」所謂、作り笑顔です。

これはこれで、他者を和ませます。

更に、好印象を得られる事で何かの利益に繋がる事もあるので凄くお得なのです。

皆、学生時代にこの技を身につけ、社会に出ても最強武器になります。

友人、パートナー、会社、ご近所さんにも多用し、中には

詐欺犯罪にも使われます。

この作り笑顔を続けると、非常に疲れますよね。

夕方くらいには、目が笑っていない人をよく見ます。

この笑顔が「嘘」だからです。

前職で長らく東洋医学に携わって来ました。

お客様や新入社員との会話中、私は突然その会話の脈絡も無く、こう話しました。

「ねぇ、人に気を使いすぎ!うつ病になるよ。人前でも素に戻る事を練習して。

 思ってる程、人はあなたを気にしていないから大丈夫!」

このようにアドバイスしたうちの何人かは、その場で次のように話していました。

「分かるのですね。過去にうつ病をやりました」

その他は後日に同じ事を言って来ました。

数人は数年後うつ病を発症しました。

共通している一つに、人一倍「明るくて笑顔を絶やさずノリが良い」

という事です。

作り笑顔を「他者への嘘」とすると人を騙す様に聞こえるので、

「おもてなし」と言い換えても、この場合には当てはまりません。

「おもてなし」はもてなす方も気分が良いのです。

これは「他者評価を失う恐怖」なのです。

他者に嘘をつくと言うと加害者の様ですが、

「本意では無い自分の表現」ですから「自分に嘘をついている」

事なので自分に被害があるので辛いのです。

LGBTQの皆さん

非常に生きにくい社会だと思います。

そもそも、セクシュアリティとは感性と好感の指向です。

好きか嫌いかの生理的感情です。

教育や常識で大多数がシスジェンダーとして生き、

社会もシスジェンダー用に構築されています。

昔、左利きが右利きに直された様に。

しかしながら、昨今は常識より少数の非常識が

諸先輩方の功績もあり、経済界でも「能力者」と注目され、

その方々にLGBTQの方も少なくないです。

当たり前と言われ、我慢し忍耐する生き方より、

自分の感情や信念に正直な生き方を決断できる事は稀な能力なのです。

こんにちは、ともきです

日本人が皆、崇め、求め、憧れる「観音様」

知ってますか?観音様は「男でも女でもない」事を

「観自在菩薩」の自在とは自由。目に見える事実だけを観るのでは無く囚われず

自由な見方、考え方が苦をとり幸せへの答えです。

ばんさんと縁あって、b-LIGHTに掲載させて頂く事になりました。

ここでは、私なりに学んできた「見方、考え、意識、感情の在り方を知る」

を綴ってゆきます。述べる内容や表現が断定的で啓蒙的になっていますが、

これが、正解でも不正解でもなく、あくまでも、個人の考えや意見に過ぎません。

選択肢の一つになり一人でも多くの方に、

LGBTQやジェンダーポジションが原因のネガティブを

一つでも多くのハッピーに変えられる

選択肢の一つになれば幸いです。

みんな正解にする

※とある男性当事者のご協力にて以下の記事に着手する事ができました。

この場をお借りしまして感謝申し上げます。

※お一人の実体験ですが、当てはまる事や近い事に置き換えて皆様も

消化し前に進めますよう心願致します。

筆者とのQ&A

Q.人を好きになる事は誰でもワクワクしますが、「高校時代の恐怖体験」の中でも、

 それでも、そうなりたいというワクワクはどこかに在りましたか?

A.恐らく「ワクワク」は無かったと思います。

(今でも言われていますが)、当時は特にLGBTQの人の『ロールモデル』的な存在が全くいなかった為、未来に希望を持てなかったのだと思います。

・親にも言えない、言いにくい

・結婚できない=結婚式を挙げられない=親に結婚式へ招待できない

・結婚できない=子どもを育めない=親に孫の顔を見せられない

このように、親への申し訳ない気持ちでいっぱいだったため、到底「ワクワク」を考える余裕がなかったのだと思います。

前後しますが、このQ&Aから述べさせて頂きます。

学生時代までのセクシュアリティのカミングアウトや恋愛指向行動で特に大きな不幸に

「親」への感情が働くと思います。

仕方のない当然の事です。言い換えれば「普通」の事です。

マイノリティやマジョリティと言う表現は好ましく思いませんが、

マジョリティ環境に身を置き、そう在ることが親の幸せだと認識していますし、

学校でもそう努力をしていたかと思います。

しかしながら、それは苦しく、不幸だったのですよね。

大人になるにつれ、分かってくることですが、

想像をしてみてください

「笑顔のない不幸な人生」を生きている我が子と

「笑顔で幸せそうな人生」を謳歌している我が子。

どちらが親の幸せかを。

・結婚できない大きな壁があれば、結婚なんてただの書面契約。

 別居、離婚調停の時、親の心情はどうでしょうか?

・親にとって孫は可愛いがる玩具(不謹慎と言う言葉が嫌いですのでご容赦を)

 親は子を愛しています。

結婚、挙式、出産、孫・・と常識的教育至上主義日本の「幸福定義」

は誰にとっても幸せの本質ではありません。

実際、セクシュアリティが、親子での不幸を造っている事実があるうちは。

「他者を楽しくしたいなら自分が楽しく、他者を幸せにしたいのなら自分が幸せに」

この順番システムです。

親もヘソの緒切った時に、他者ですから。

中学校の周囲は異性を意識した男女二極化なコミュニティに

・女子といる方が楽で楽しい

→「オカマ」とヤジられる

この年代のシス男子なら女子と自然に仲良くなれる

貴方への憧れからです。

イジメなんて、何かの劣等感を自分より下をつくる消化行為です。

ですから複数人の同調を求め、負けない保険をかけるのです。

この場合では、いじめっ子にとって貴方の方が優って見えたのです。

取り繕ったりせず、女子と楽しく過ごしていれば、

放っておいてもヤジ、イジメはなくなるでしょう。

コラム3rdでも述べましたが筆者もメチャクチャ女子と仲良くしていました。

もっと古い時代に。

したい事をするのに他者は気にしない事です。

高校生では自身の恋愛に辛酸を舐めた

・同性の相手に初恋。気持ちを隠し続けるも、気持ちを伝えたい想いが募っていく。

 信頼を置く友人にだけカミングアウトしてゆき、

 最終的には意中の相手にその想いを伝えるが、このことで距離を置かれる様になった。

→「言わなければよかった」と強い後悔が始まる。

相手の方は貴方を嫌いになったのではなかったはず。

「距離を置かれるように・・」とあるので、

その前は「近い距離の関係」にあったと察します。

しかしながら、

相手は10代のマジョリティ。

交際したとしても

「周りの目」「噂」を想像し困惑したのでしょう。

そして結果、「距離を置かれた」事になってしまうなら

言わなければよかったと「後悔」したのだと思われます。

形には成らなかったのでしょうけど、

ジェンダー問わず、知人に「好き」と言われれば嬉しく

思ったのではないでしょうか。

そして、重要な事はこの時の「結果」ではなく

「カミングアウトをした」事ではないでしょうか。

これを「出来た事実」は間違えなく

将来の幸せに繋がると思います。

大学では人と距離を置くようになった

・「同性を好きになる僕は不幸だ」と強く悲観をし

 高校での「人を好きになって、距離を置かれる」辛さを

 もう二度と体験したくはない思いから、

 身の置く場所での人との関わりにプライベートを切り離す生活をする。

同性に指向がある上、多感な年齢ですので、出口の見えない

辛い生活だったと思います。

でも、どうやっても人は人と関わってしまいます。

私、筆者はアホみたいに人を信用してしまいます。

関わり過ぎてしまうのです。

ですから、心無い理不尽な言葉を言われる事も、騙される事も

利用され裏切られたりという事が人より多い様に思います。

それでも人を信用してしまうのです。

若い時は「馬鹿だねー」と思われたくないので、

逆に「こう言う人はきっとこうだから気をつけろ」と言って聞かせ

虚勢を張っていました。

ですが、現在は年も重ねたせいか、「それが自分だから仕方がない」

と開き直っています。また、そうした方が自分や周りの笑顔は増えます。

裏切られたらその時に文句、愚痴を言えばいいのだって。

ケースは違えど、無傷での人生は幸せに向かえない様に思います。

アドラー曰く、「人生の問題は100%他者によるもの。しかしながら発端は100%自身の選択」

しかしながら、その時に「問題」と判断した事が人生というスパンでは

「それがあったから今が在る」という事が多い様に思えます。

事実、あの時に無かった事で今は手に入っている事が多いのではないでしょうか。

嫌な思い出も必要な階段の一段だと思っています。

ですから、「こんなに傷ついたのだからその分、未来はより良いはずだ」

と空元気でも期待をした方が良いとも考える様にしています。

今回もお読み頂きありがとうございます。

次回は社会人編に続きますので、是非懲りずにお読み頂けたら幸いです。

ともき

追記

今回、ご協力頂きました方は、過去の体験として

その多くを現在は俯瞰視できている様に

文脈から察します。勿論、全てを消化できない事も理解した上

不躾に筆問させて頂き、お答えを頂いておいて、

申し訳ない後悔に苛まれました。

何より、本来なら、思い出して、言語化し自身の半生を人に言うなんて、

ネガティブの何ものでもないでしょう。

ですが、「社会を良くするためなら答えたい!」

とコメントを頂き私も心を救われました。

凄く自分軸の芯が強い方だと思います。

重ね重ね、感謝申し上げます。

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かぜぐもともき

株式会社KUMO様による投稿記事です。この度は記事を投稿していただき、誠にありがとうございます。