僕はかつて、自分のセクシュアリティを周りに隠して生きていくのがしんどくなりました。また、楽しそうに恋バナをしている異性愛者の友達が羨ましかったです。「いつか同じセクシュアリティの友達ができればなぁ」と思っていました。
LGBTQのコミュニティを探していると、大学のLGBTQサークルがあることを知り、そのうちの一つに参加しました。そのサークルで同じセクシュアリティの友達を作ることができ、今では友達と楽しく恋バナをしています。
今回は、僕が現在参加しているLGBTQサークルに入ることになった経緯や心情の変化について書いていきたいと思います!
最後まで読んでくれるとありがたいです!
【体験談①】 サークルに参加しようと思った理由

僕が大学のサークルに参加しようと思ったのは、同年代のゲイの人と仲良くなりたかったからです。
僕は高校一年生のころ、自分がゲイであると自覚しました。そこから異性愛者を装った生活が始まりました。
高校二年生の時、好きなタイプの話をしている友達が羨ましいと感じ、「みんなのように恋バナをしたい」と思うようになりました。
そこで当時、最も信頼していた異性愛者の友達にカミングアウトをしました。
その友達は自分のことを受け入れてくれたものの、LGBTQに対して否定的な考え方を持っているらしく、ゲイ関連の話をあまりしたがりませんでした。なので、誰かとゲイの話で盛り上がることはなく、異性愛者として過ごす日々が続きました。
大学1年生のころ、ゲイを隠して生活することに疲れていました。孤独感が増し、誰かとゲイ関連の話をしたいという思いが強くなりました。
しかし、異性愛者の友達にカミングアウトをして、高校生の時のようになってしまうのは嫌だと思っていたので、ゲイの人と仲良くなる道を探すことに決めました。
その道の一つに大学のサークルがあると知り、参加することにしました。
またこの時、大学だけではなく、社会人のLGBTQの方々が集まって話をする団体があることも知りましたが、同年代で集まったほうが話しやすいと思ったので、大学のサークルに参加することを決めました。
僕の人生について
こちらの記事では、僕の人生についてまとめています!是非お読みください!
【体験談②】 どのようにして大学のサークルを見つけたのか

仲間が欲しいと思いながらも、どうやって作るのかがわからず、一人で悩んでいました。
自分で探すのは難しいと感じた僕は、友達の中でもゲイを受け入れてくれそうな人にカミングアウトをして、相談することにしました。
するとその友達が、「LGBTQを対象にした大学のサークルがあるかもしれない」と言い、ネットで調べてくれました。
その友達がきっかけで、大学のサークルを見つけることができました。
僕の場合は友達が探してくれましたが、ネットで「大学 LGBT サークル」で検索すると見つけられると思います。
そのほかにも、自分の大学のホームページ内のサークルについて紹介されているページを調べることで、大学のLGBTQサークルを見つけることができると思います。
また、学生であればどの大学からでも参加できるインカレサークルもあるので、自分の大学にLGBTQのサークルがない場合は、インカレサークルに参加することをお勧めします。
皆さんも是非、検索してみてください!
【体験談③】 初めて参加したときの心情

僕が初めて参加したのは、サークルの説明会でした。それは、普段どんな活動をしているのかや、活動するときのルールなど、サークルについての説明を受ける会のことです。その後はみんなでご飯を食べに行きました。
当時はまだ新型コロナウイルスが流行っていなかったので、大学の教室で行っていました。
説明会の前日までは、仲良くなれるかという不安と、同じセクシュアリティの人と話すことができるという期待が混じっていました。
そして当日になり教室の前に着いたとき、ものすごく緊張しました。あんなに扉を開けることが難しいと感じたことはありません。
勇気を振り絞って扉を開けると、15人くらい集まっていました。
ご飯を食べ終わったときには緊張がほぐれて、楽しんでいました。
僕が入っているサークルでは、説明会が終わって正式にサークルに入会した後は、イベントに参加することができます。
イベントは月に一度、イベント係が主催で開催されるもので、バーベキュー・映画鑑賞・脱出ゲームなど、日帰りでどこかに遊びに行きます。
僕が所属しているサークルは、LGBTQの人の居場所を作ることを目的としています。
イベントに参加するかは自由だったり、お酒を無理やり飲ませることがなかったりと、NO!と言える環境が整っています。
また、セクシュアリティが特定されるような行為が禁止されています。
そのため、周りにばれることなく、安心してサークル活動ができると思います。
【体験談④】 サークルに入る前と後の心情の変化

ここからは、サークルに入る前と後でどのような変化があったかを書きたいと思います。
心情の変化① 気が楽になった
一つ目の心情の変化は、気が楽になったことです。
サークルに入る前は、ゲイがばれて友達に嫌われるのが怖かったので、異性愛者を装って生活するのに必死でした。
しかし、サークルの中ではゲイを隠す必要がありません。
ありのままの自分で話すことができるので、気が楽になりました。
心情の変化② 孤独を感じなくなった
二つ目の心情の変化は、孤独を感じなくなったことです。
今までは、ゲイであることを周りに隠して生活していて、誰にも相談できませんでした。そのため、友だちはいるのに1人ぼっちという感覚がずっとありました。
しかしサークルでは、ゲイの人がいっぱいいて、悩みを共有できる仲間を見つけることができました。
そのため、孤独を感じることが少なくなりました。
心情の変化③ カミングアウトをしなくなった
三つ目の心情の変化として、異性愛者にカミングアウトをしなくなりました。
以前は、好きな異性のタイプを話し合っている異性愛者のことが羨ましかったので、異性愛者にカミングアウトをしてみんなと恋バナしたいと考えていました。
しかしサークルに入ってからは、ゲイの友達ができて、好きな男性のタイプについて話すことができるようになりました。
自分の居場所ができたことで、異性愛者の友達にカミングアウトをしなくなりました。
まとめ

僕がサークルを探すようになったのは、同年代のゲイと仲良くなりたかったからで、友だちがサークルの存在を教えてくれました。
また、初めて参加したときはすごく緊張しましたが、サークル内ではゲイを隠す必要がないので、気が楽で、孤独を感じることはなくなりました。そして今では恋バナで盛り上がれる友達もいます。
これはあくまでも僕の経験なので、すべての人がこうなるとは限りません。サークルに入るも入らないもあなたの自由です。また、コミュニティに参加するもしないもまた、あなたの自由です。
この記事が、居場所を探している人の役に立てたらうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。