こんにちは。Ray(レイ)です。今回は、「結婚とは何?」について自分の思いを綴ります。
俺はずっと「結婚」というものに対して、憧れと憎悪を抱いてきました。(いきなりビックリさせるようなことを言いました。)
制度上の問題ではありません。人と人との関係性に於いてです。
というのも、どうしてもシングルである「複合マイノリティ」として自分の立場を考えてしまうからです。(母親が父から忍耐を強いられる関係を見てきて育ったのもあります。)
障害(俺の場合は発達障害、精神疾患)+LGBTQ。言葉で言い表すのには勇気が要りますが、結婚するとなると「障害」の部分は大きな壁になります。障害の度合いによっては、相手(パートナー相手)を不安がらせ、関係解消にまで発展させてしまう可能性があります。セクシュアリティ、パートナーシップ制度の利用関係なく、これは誰にでも起こり得ることだと思っています。
そう強く思ったのはXジェンダーの方とかつて築いていたパートナー関係、同年代の人達が結婚していたという出来事が大きく影響しています。
Xジェンダーの方との恋愛・パートナー関係はお互い久しぶりだったので、探り探りで関係を築いていきました。
しかし、相手を知る時間が足りなかったこと・俺自身の障害を相手が受け止められなかったことが理由で関係は短いものとなりました。
(今思うとですが、別れの理由のひとつに「パートナーシップ制度がなかったから」というのもあったのかな...と思います。)
パートナーと関係を解消した数年後、小学校の頃の同窓会があり出席しました。卒業した学年の半分ほどが結婚していました。特に同級生の女性は結婚している・もしくは婚約中の割合が高かったです。世間が求めてる「結婚」に適応できた人達を目の当たりにしてしまいました。
完全な「行き遅れ」です。
周囲は自分のことを「恋愛はどうなの?好きな人はいるの?」と聞いてきました。疎外感と虚しさを感じ、かといって本当の事(Xジェンダー傾向のあるトランスジェンダー自認である俺自身、・過去にパートナーがいたこと。)も言えません。
次第に答えるのも億劫になり、「天然などこか幼さの残る女性の仕草」をしながら「色々あって...さ...、恋愛...分からなくなって......お休みしてるんだ...。」と言うことで話題を反らしました。
当然、場の雰囲気はそれなりに「凍りつき」ました。(解散後、心の中はゲリラ豪雨さながらでした。)
この経験から、俺にとって「結婚(パートナーシップ制度)」というのは「マイノリティ・マジョリティの中でも限られた人が授かれる制度の一つだ」と捉えるようになりました。
ある意味、自分は恋愛をしてはいけない・結婚してはいけない落伍者だと突きつけられたのだと思います。
もしかしたら、俺は結婚やパートナーシップ制度に価値を見いだしてない側の人なのかもしれません。
結婚をして当然、パートナーシップ制度を使って当然。恋愛をして当然。
今はその常識も変わりつつあります。分かってはいます。
でも、LGBTQの所の話題はいつまでも...同性婚、パートナーシップ制度、恋愛・パートナー関係が必要...みたいな空気が多いと思います。Tokyo Rainbow Pride、ジューンプライドの期間になると尚更...。考えすぎでしょうか?
正直言って...その雰囲気に、正直「え、何で?」と感じます。(複合マイノリティが絡んでしまうからこそ、余計にその疑問を抱いてしまうのかもしれません。)
結婚って必ずしなければならない?恋愛って必ずしなければならない?パートナーシップ制度って万人に必要なもの?
皆さんは「結婚」について、どう感じますか?
この記事を見て下さる方にとって、様々な問いや気付きが生まれるきっかけになれたら、嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事で、お逢いしましょう。
このサイトはどんなサイト?
当サイト「b-LIGHT(ビーライト)」は、すべてのセクシュアリティのためのポータルサイトです!