コラム

幸せのレシピ -今がこれから/6th-

2023年12月8日

カミングアウトで選手時代のファンは離れてしまうかもしれないと覚悟していました。
でも、いざ蓋を開けてみると、変わらず応援してくれるファンの声が多くて
「レズビアンだとしても応援してくれる」事に気づけて良かったです。

滝沢ななえ

   

                          

ー幸せってなんだろうー

不幸ではない事?
あるのかなぁ・・不幸ではない時って。
嬉しい事が起こったら幸せ。
でも、ずっとは続かない。
悪い事が起こらなくても、未来、明日、数時間後の不安が増してくるよね。

特に、LGBTQの方に於いては、
例えば、辛くて、苦しくて、やっとの思いで周囲にカミングアウトしたとします。
その時は思ったより普通の反応であったとして、胸がスッとする事だと思います。
それが、高校だとしたら、その後これが広まっていくと想像し大多数の反応は、
きっと、ネガティブに違いないと、苦しくなる事でしょう。

意外にも普通の高校生活だったとします。
楽しく居心地もまずまずでした。

ですが、高校も終われば、大学。
アルバイト先、社会人、部署替え、転職、転居・・と環境が変わる度に
振り出しに戻ってしまう事でしょう。

当事者の方は環境の自由選択に於いても大きなリミットがあるのですよね。
ですから、社会全体の意識改変が起こり、それがトレンドになり、
そして、コモンセンスとして定着する事が必要!と、当事者の方々は
強く願っていることでしょう。

ですが、昨今、あれだけ連日のようにマスコミで取り上げていたLGBTQの
環境改善も、内容もさることながら、選挙が終われば・・・・。
まだ、少し先のようです。

とはいえ、当事者の方は辛い人生しか無いのか?と言われると、そういう事でもありません。
これは、ストレートの方にも言えますが、
この星のルールで、「行動すれば成し得る」
というシステムがあるのですよ。
裏を返せば、「行動しなければ成し得ない」という事にもなりますね。
立ち上がり、訴える事もそうですね。
とても大事な事です。

そしてもう一つ、行動の矛先を足し算して欲しい事があります。
「自分の幸せへ」の行動です。
・嫌な人や苦しい環境を何度でも手放し、離れる。
次に
・生きたい生き方に向かう行動です。
行ってみたら、嫌になった。すぐにまた行動。
これら全てが、無駄にはならないはず。

「おいおい、そしたら行動する度に振り出しへ戻りまくりで、カミングアウト地獄だよ」

ーそうですねw
「カミングアウトしたい・・けど・・」
が辛く、苦しいのであれば、すればいいし。

「カミングアウトしたくない・・けど・・」
であれば、しなければいい。

これも悩みですから、行動です。
行動の結果が悪ければ、そこや、それ、人から離れる行動をすればいい。

凄く、他人事で無責任な言い方になりましたが、マジョリティだって、

「こんな会社早く辞めたい!」と思いながら、今日もクビにならない様に
仕事をしているのです。
再就職や金銭的理由の不安からです。
結果、不安を守る行動ですから、不安は守られ、消えません。

カミングアウトを不安としていれば、行動しなければ、不安は消えませんよ。
もう一つが、
「自分の中で、小さな事とすればいいのになぁ」って個人的には思います。
自分がナポリタンが好きだって事をイタリア人以外は悩まない程度の。

「おい!お前は当事者の気持ちが解ってない!そんな軽い問題ではない!」
ーですよねー。怒られますよね。

ですが、カミングアウトという対外向けの他者がどう思うかなんて、どうでもよいくらい、
「自分の幸せ」への行き先を
見据えて欲しいという意味です。

こんにちは、ともきです

政府、自治体、企業はLGBTQへのインフラ、法案、モラルの行動は見聞きしますが、

性的マイノリティを問題としている。凄く長い出口の遠いトンネルに感じます。

もっと手前の、もっともっと前提である

配慮」が重要だと、考える人がマイノリティである事が問題なのではないでしょうか。

配慮も言葉では飛び交いますが、本当に当事者の苦しみを想像しようとしているか疑問です。

ばんさんと縁あって、b-LIGHTに掲載させて頂く事になりました。

訴え続ける事はとても大事な事だと思います。

ですが、私はこう強く思います。

「日本が変わるまで、当事者は辛いままですか?」

「若くして自死を選ぶニュースを見なくてはいけませんか?」

b-LIGHTは当事者「個の今を明るくしたい」サイトの特色に

私ができることを見つけ、連載しております。

ここでは、私なりに学んできた「見方、考え、意識、感情の在り方を知る」

を綴ってゆきます。述べる内容や表現が断定的で啓蒙的になっていますが、

これが、正解でも不正解でもなく、あくまでも、個人の考えや意見に過ぎません。

LGBTQやジェンダーポジションが原因のネガティブを

一つでも多くのハッピーに変えられる

その選択肢の一つになれば幸いです。

みんな正解にする

※ある男性当事者のご協力にて以下の記事に着手する事ができました。
この場をお借りしまして感謝申し上げます。

※お一人の実体験ですが、当てはまる事や近い事に置き換えて皆様も
消化し前に進めますよう心願致します。

社会人編II

<社会人(オフィスワーク)にて>

  • 「男」と「女」という2択だけの、THE日系企業という感じの会社に入社
  • 男性はデスクに座って仕事し、女性がセカセカオフィスの中を動き回る光景。
  • 当時の私は、自分の置かれている状況よりも「今は結果を出すこと」に集中し、周りを気にしないようにしていた。
  • しかしながら、この会社の風潮を作り上げていたのが、私の直属の上司だった。
    私が仕事に慣れた頃に『男なんだからもっとこうならないと』『男としてこうあるべき』
    という話をよくしてきた。
  • 私に対して会社からの期待が大きかったのと、それらの社風が合わないことが重なり、
    出勤時に体が動かなくなり、そのまま退職。

ー筆者の思案ー

この部分は、LGBTQのネガティブな問題解決を
政府も企業も対外的なアピールで行っているように思える事が
原因の一つだと思いますよ。
凄く単純で最も大事な事。

「マジョリティはそこまで苦しく辛いとは思っていない」
ここでいうマジョリティは、この200年築いてきた「男社会」を指します。
ー「男と女の2択」ーと感じた事からは、「女性は下」というジェンダーポジションと
それ以外は「上の男性」。それ以外は存在しない。
という、格好の悪い男の社会が構成されています。

なぜ、格好が悪いかというと
・5thで述べました、自己顕示から生まれた社会で、自己顕示は個の劣等感を解消する為に
 本来は能力をつけ実力で上へ昇り解決しますが、そうではなく、下を造り満足する方法だから。
・自分一人の意見を正義とし下を抑えつけるので、下にされた社員の能力は否定され企業の発展をも、阻んでいるから。
・「男たるもの」を連呼する人の大概は自身が男に憧れた受け売りだから。

そして、これらの風潮に酔っている人種の問題点は
簡単に言えば、
他者の苦しさや辛さが分からない。
自分に酔っちゃってますからw

更に、自分の正義は人を変えられると完全に陶酔しています。
この手のタイプは始め、一見して面倒見が良い人で好感を持たれますが、
直ぐに、煙たがられるのも特徴です。
どうにもならないので、出来れば直ぐに逃げた方が良いでしょうw

この人種が戦後の日本の男社会を造り同人種以外への偏見を生んでいるのでしょう。
男女差別がつい最近まであり、今はかろうじて、あからさまでは、なくなったのも、
「セクハラ」が法適用になったからなので、本質的には解決していないでしょう。
そこにきて、LGBTQですから、この手の人種にはもう無理なのです。
逃げましょうw

「人の痛みは感じられない」
当たり前でしょうけど、
問題は、感じられない事ではありません。
感じられないからこそ知ろうとする・想像することをしない事です。

ーそして、身体が動かなくなり、退職。ー
この国の社会は身体の疾病は汲み取ってくれますが、
精神の苦しみは軽んじられます。

ですが、現代の病気は難治性疾患、感染症、がん、卒中、認知症の全ては
ストレスが原因であり、食生活やウィルスなどはその引き金に過ぎない事が、
疫学、臨床、科学、化学で裏付けられています。世界の常識です。

この国の不幸は経済至上で鎖国癖があることです。
LGBTQ当事者の苦しみを汲み取ろうとしないのかもしれません。

この環境や当たり前の常識が多数決のYES or NO二極選択で造った事で、
疾病や自死がこんなに多くある事。
この事に目を背けているこの国や国民が、
LGBTQへの偏見差別を語るので、
「上から助けてあげる」ような発言になるのです。

「それぞれが個性に敬意を払い対等な社会」
が一つのゴールに思っています。
一億二千万のゴール。
「それぞれが必要とし必要とされる」

ー期待ー
ってプレッシャーです。
圧力をかける事を耳触りよく聞かせる為に、期待をかけると言うのです。

「男なのだから・・・男として・・・」
この上司、若い頃の私みたいで耳が痛い。
ですが、私の仕事場は男だから、女だからは全くありませんでした。

でも、あのセリフ・・・よく言っていました。
あの時、LGBTQの方が近くに居なくて良かったと冷や汗を今かいてます。
ズルイかもしれませんが、本当にそう思っています。
社員さんはこんな事を強いられる為に仕事に来ている訳ではありません。
オフィスワークでは関係の無い余計な事ですよね。

<社会人(レストラン業)>

  • テーブルサービスのホール責任者をしていたとき。
  • とある男性カップルが、片方の誕生日のサプライズでお祝いをしに来店。
  • 担当したスタッフから「どんな年齢でも、ああやって誕生日をお祝いするって素敵ですね〜!」と言った時に、店長が「そうだよな〜、こういう時代なんだから、ああいうカップル がいることもお店としては受け入れてあげないといけないよな」と発言。

→「受け入れてあげないといけない」という発言に、すごく傷ついた。無意識的に
 「異性愛が上、同性愛が下」と、見下されているような感覚を持った。

→だからといって、そのときはセクシュアリティを公表していなかったので、
 心のなかにしまうだけにした。

筆者の思案

スタッフが「素敵」と言っているのにネガティブな発言に変える店長。
大変すみませんが、飲食業に向いていないと思われます。
お客様も幸せな時間。提供する側も幸せになれば良い事です。

そして、
LGBTQの方々が幼少期からの苦しみ。
「マイノリティからくる劣等感」
の発言。

先ほどの「自分の痛み以外は分かろうとしない」事から
こう言う発言も「別に大した事ではない」若しくは、
近くのスタッフに店長として寛容さを見せたい意図かもしれません。
どちらにしても他人事で、仰る通り上下の自己顕示が入っています。

これも、マジョリティの大多数にいる勘違いでしょう。
マジョリティが「正しい」「強い」「上」と勘違い。

ですが、今回、述べ続けている、マジョリティでいる事は辛く不幸なのです。
ですから、
ネガティブな発言。
自己顕示。
決定権を誇示し上へ立とうとする。

最後に

私ごとですが、だいぶ前のある朝、コンビニレジに並んでいます時に
前のサラリーマン番。スタッフの女の子が笑顔で、挨拶と何かを伺っている・・・
よくある光景。ですが、そのサラリーマンは不機嫌そうに一度も声を発せず
全てをほんの少し首を動かしイエスノーをやり取りし立ち去った。

スタッフはありがとう〜ございますーって。

たかだか、百円ちょっと払っただけでそのスタッフを奴隷みたいに扱う。

お金の方向で人の価値の上下を決めるのは格好悪いと思いました。

スタッフは気分よくはないはず。気にする様になったら、殆どの客は
そんな態度でした。「私もそうなのかぁ」と。

早起きして、店に立ってくれているから、
私たちはスマホで、ピッ!だけでコーヒーが手に入る。
それから、自分の為に少しでも働いてくれた人、宅配、スーパー、コンビニ、バス
全て、「ありがとう」を店員より先に気持ち良く伝える様にした。
一瞬でも気が晴れれば、社会人もそう悪くはないでしょって。

ともき

追記

今回、ご協力頂きました方は、過去の体験として
その多くを現在は俯瞰視できている様に
文脈から察します。勿論、全てを消化できない事も理解した上
不躾に筆問させて頂き、お答えを頂いておいて、
申し訳ない後悔に苛まれました。
何より、本来なら、思い出して、言語化し自身の半生を人に言うなんて、
ネガティブの何ものでもないでしょう。
ですが、「社会を良くするためなら答えたい!」
とコメントを頂き私も心を救われました。
凄く自分軸の芯が強い方だと思います。
重ね重ね、感謝申し上げます。

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