コラム

【全てを排除できないからこそ、向き合う】差別って何?実体験も交えて解説

私達は自分が大切にしている価値観にそぐわないものを徹底的に排除しようとします。

社会ではそれを差別と呼んでいます。

セクシュアリティの事に関しても、当事者への差別は後を絶ちません。

そんな差別とどのように向き合っていけば良いのでしょうか。

「身の回りの差別との向き合い方を知りたい」そんな方々に向けての記事です。

差別とは?

差別とは自分達の価値観にそぐわないものを徹底的に排除する事を言います。

差別をする人は自分が今まで信じてきた価値観を守り続けた結果、幸せな生活を送ってきました。

しかし、自分が知らない新しい価値観が迫ってきた時。

人は自分の幸せを守るためにその価値観を徹底的に排除しようとします。

「今まで自分が信じてきた価値観のおかげで生活できている」そう信じる人にとって、これまでの人生の中で聞いた事もないような価値観ほど目障りなものはありません。

頑として譲れない自分自身の価値観を守るため、人は自分とは相容れない価値観を持った人を全力で攻撃し、排除します。

そのためには手段を選びません。

たとえそれが暴力であったとしてもです。

そんな差別を私達は無くせるのでしょうか?

差別は一生、無くならないだろう

社会から差別が無くなる事は無いと思います。

その理由は全ての差別を無視できない人・反対できない人が大多数いるからです。

願わくば、差別が一切ない世界になってくれればと私も思っています。

ですが、そんな身の回りの差別を無視できない・反対できない人がこの世の中にはいます。

そういった人がいる事を知るのは自分の心を守る上では重要な事だと思っています。

それは何故か。次の項目では私自身の実体験を交えながら、その理由を解説します。

どうしても分かりあえない人がいるという事を知る

「全ての差別を無視できない・反対できない人がいる」という現実を知る事で自分の心を守れる理由は、自分の価値観をカミングアウトせずに済むからです。

カミングアウトは自分のセクシュアリティを相手に告げるという事です。

メリットとしては自分の理解者を増やせる事。

デメリットはカミングアウトした相手から拒絶される可能性がある事・相手の反応次第で自分自身が傷ついてしまう事です。

実は私自身、周囲に自分がシスジェンダーのバイセクシュアルである事を公表した事があります。

私はカミングアウトする前、周囲が自分のセクシュアリティを理解してくれるのだと思っていました。

周囲とは深い付き合いだし、信頼関係もあるし、きっと丁寧に説明すれば分かってくれるだろうと。

しかし、相手が見せたのは理解ではなく拒絶反応でした。

相手がセクシュアリティについてどう思っているのかも聞きました。

相手曰く「セクシュアリティが気持ち悪い」「怖い」と。これは差別かどうかは人それぞれ捉え方は違うと思います。差別と言う人もいれば、その人固有の考えだから、変えようがないという人もいるのではないでしょうか。

私は相手の反応に大きなショックを受け、本当に自分で命を断とうかなとも考えてしまいました。

最終的に私は相手とも今後仲良くするために自分のセクシュアリティはとうの昔に消えたと言いました。

この経験で私はカミングアウトが他者への価値観の押し付けになりかねない可能性を秘めている事を実感しました。

自分の価値観は全ての人間に理解してもらえるわけはないと。

「自分のセクシュアリティを分かってもらえるだろう」と思った結果、負ったダメージは大きかったです。

言っても分からない人は必ずいる。それが自分と深いかかわりを持っている人だとしても。

そう理解していれば、カミングアウトせず、結果として傷つく事は無かったかもしれないです。

「全ての差別を無視できない・反対できない人がいる」

そんな現実を知る事が自分の心を守る事になるかもしれません。

b-LIGHTでは

今回は差別をテーマにした記事を書きましたが、実はb-LIGHTでも差別をテーマにした記事があります。

その2つの記事をぜひ紹介したいと思います。

【セクマイ】普段使っている言葉のアップデートはできていますか?

紹介する記事1つ目は【セクマイ】普段使っている言葉のアップデートはできていますか?です。

この記事はb-LIGHT運営者のばんさんが実体験を元に執筆しました。

私達の身の回りにはセクシュアル・マイノリティ当事者の方々を傷つけてしまう言葉がたくさんあります。

そんな言葉たちをどうアップデートしていけばいいのかが丁寧且つ分かりやすく記載されています。

記事にはこちらから飛ぶことが出来ます!

「差別やハラスメントじゃなくても辛い人はいる」

2つ目の記事は「差別やハラスメントじゃなくても辛い人はいる」です。

この記事は私と同じく、b-LIGHTのライターである真野いずみさんという方がご自身の実体験に基づいて、執筆しました。

テーマは一方的な価値観の押し付けです。

世間では一方的な決めつけに基づいた発言をする人が数多くいます。

当人達には相手を傷つける気はないでしょう。

しかし、相手からすればその言葉はナイフです。

一方的な価値観に基づいた言葉はナイフのように自分の心を抉ってきます。

受け手が相手からの発言で不快と感じたのなら、発言者は受け手を傷つけた事になるのです。

そういった一方的な価値観の押し付けが相手を傷つける事になりかねない。

「自分の価値観を一方的に押し付けるのではなく、相手の価値観にも寄り添ってみよう」

そんな思いが込められた記事です。

記事にはこちらから飛べます!

最後に

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

今回は差別とは何か。そして差別との向き合い方をテーマに執筆しました。

世間には自分自身の価値観をどうしても理解しようとしない人が必ずいます。

その人に自分自身の価値観を分からせようとするのはとても難しいですし、逆に自分自身の首を絞める事になります。

世間には自分自身の価値観をどうしても理解できない人が必ずいる事を知るのが自分自身のメンタルを守る一つの手段です。

しかし、私達がいつの間にか差別の加害者になってしまう事も、もしかしたらあるのかもしれません。

そういった事を防ぐためにも価値観のアップデートや相手の価値観に寄り添っていく事をぜひ、心掛けていきましょう。